コロナ宿泊療養記2日目


朝7:00に館内アナウンス。体温 脈 酸素濃度をはかってスマホで登録するよう指示されました。

昨日は登録の仕方がわからず、看護師に教えてもらったアイコンが探せませんでした。すぐに登録しないと脱走を疑われると、気ばかり焦ってすすみません。

もしやと思い、もう一台のスマホでやってみたらすんなりできました。老眼のため、文字の表示を最大にしていたのが原因で、大画面だとすぐ見つかりました。 

教訓: iPhone SEよりレンガサイズのケータイ

朝食は8:35。ドアの前で待機してアナウンスの5秒後に出たけど既に5人居ました。「食い意地はってるなあ、てかフライングだろ」と心の中で言いました。弁当置き場に着き、並んでいると、娘に似た女の子がぽつんと居ました。紺のジャージを着て、ポニーテール。下を向いて、心細そうな、暗い目をしていました。

恐らく家族に疎まれ、いたたまれずに療養に来たんでしょう。いや、行きたくないと言っているのに送り出されたのかも。 コロナに偏見を持つ父親に「しっかり反省してこい!」くらいのこと言われ、スーツケース一つで放り出されたのかもしれない、だめだほんとにひどい父親だ、いや、待てよそいつ誰だ?

次のご飯まで外に出れないので仕事の合間に窓の外を見ます。朝トー横キッズの宴の後で紙吹雪を撒いたようにー散らかっていた広場もいつの間にかきれいに片づいていました。

飲み物はお茶と水は常時置いてますがインスタントコーヒーは朝だけしかないことに気付きました。3本入手したので2本だけ飲み、本は残り1本は翌日のストックにしました。

紙コップも部屋には歯磨き用の一個しかなかったので、もう一個もらって来ました。部屋に戻る途中、床に落としてしまい、思わず、あーー!と叫びましたが取りに戻れる雰囲気でもなく、「洗えばいいやどうせ俺コロナだし」と持ってきました。洗ったらボコボコになったけど二杯は持ちました。

昼は12:35でした。ふざけた奴は居ないか見回しましたが、真面目そうな人ばかり。どうしてこの人たちは感染したのだろう。はあ、この人もか… ため息をついていると、いました、典型クン。 毛染め、ボディーバッグ、ポロシャツ短パンにタータンチェックの脛までの靴下、スニーカー。しかもおなじようにチャラめのおじさんと「いやー僕も心あたりがなかったので」

なんて話してました。映画「ショーシャンクの空」で、モーガンフリーマンが「ここにいるやつはみんな自分は無実だって言い張るのさ」というシーンを思い出しました。

時間はあっという間に過ぎます。18:35に夕飯。出遅れたためエレベーターが来ず、下は長蛇の列。前日に話しかけてきたチャラオヤジが居たのでエレベーターを一つやり過ごしました。お弁当を持って上がると、消毒液のポンプをシュポン シュポンと音立てて一生懸命手を消毒してるやつが居て目が合いました。努力するタイミングと方向が間違ってるようです。


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