コロナ宿泊療養記4日目


毎朝のルーティンを終え、朝食へ。

ドアの前で待機して電波時計で秒読みしてから出たらようやく一番乗りに。

イツメンの早弁五人衆を引き連れ、下に降りましたが、エレベーターは14Fに到着する頃にはすぐにいっぱい。なのに12、10の隔階に止まり、いちいち「お先にどうぞ」と言われてドアを閉めます。

8Fにおりたら、わざわざ遠回りして一番遠いゴミ箱に昨夜のゴミを捨ててから、長くなった列の最後に並びました。

弁当を取りに行く時間だけが運動できるタイミングなので、すぐに戻ったらもったいない気になり、時間を稼ぎたくなります。

エレベーターを上がると、一つしかない電子レンジを占有して弁当を温めている消毒シュポン男。他の人達は黙って冷たい弁当を持ったまま部屋に入ります。

自分も温かいお弁当食べたい、でもコロニーが触った電子レンジは使いたくないなあ、と思ったけれど、「てかもうコロナだし。もういいや」

コロナ患者は「無敵の人」になる傾向が強いです。

シュポン男の後ろに並び、後ろから覗いたら残り1分。そんなアツアツにしなきゃダメ?とあきれました。

時間だけが過ぎていき、あっという間に昼飯。運動してないからお腹も空かず、食欲ないけど無理に並びました。

夕方に事務局から電話あり、いよいよ明日退院となるため、要領を教えてくれました。

朝の検温の結果次第では退院が延長になること、お墨付きが出たらシーツと枕カバーをはがして部屋の前に置くこと、ゴミは袋ごと8Fのゴミ捨て場へ。チェックアウトは9:30頃だが、20名以上いるから時間がかかることは覚悟して欲しいとのこと。

16:00から会社の夕礼。在宅勤務のフリして声を高めにしてコロナのかすれ声をごまかして話をしていたところ、ピンポンパンポーン 検温の時間です、とアナウンス。コロナ療養のことは隠しているため、慌ててミュートにしてやり過ごし、再びしゃべりだしたところ、「繰り返します」、とアナウンス。再びミュート。

謎の沈黙時間でした。

テレビをつけるとコロナの話題ばかり。支援物資の配達もままならず、配給を減らすとか。ホント数日の差で状況急変です。

夕ご飯は18:35の予定でしたが、配給に遅れが出てます、と繰り返しアナウンス。結局一時間遅れ。飯を待つだけの身に、これは辛い。チャイムがなってから支度して飛び出したらなんと最後尾となり、早弁五人衆が第一陣でエレベーターに乗り込むところでした。

みな、ドアの前でアナウンスを待っていたに違いありません。

温かい弁当の味を知ってしまうと元には戻れません。自分の階に着くと、一つしかない電子レンジに3人待ち。 先頭のやつは3分もかけている。そしてその次の奴も。配給時間が終了し、時間切れで部屋に戻らされるんじゃないかと焦る。

おいおい、ちょっと温もりが出るくらいでよくね? どんだけアツアツ恋しいんだよ、と覗き込んだりして圧を送るも、もともとコロナになるような図太い人間だからか、全く気にかける素振りがありません。 

私の番になり、さらに後ろに並んでる人をチラ見た後、40秒だけかけました。やっぱり他人への思いやりって必要ですよね、そうでしょ?

部屋に入り、弁当を一口食べてみました。 冷蔵庫にあったように、冷たいままでした。


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