2日目：

宿泊先：麦草ヒュッテ（山小屋）

登山先：にゅう(2,352m)

某青少年センターの朝ごはんは和定食。ただ、7：30スタートのため、早朝からの登山ができず、ごはんが始まるのを待つ羽目に。次回きたら朝ご飯はオーダーしないほうが良いと思いました。

トイレに寄ろうと思いましたが、元々小学校だったところのトイレに洋式トイレを置いたせいか、中が狭い。共同トイレでお尻をつけるのは嫌なので、どうにか浮かせながらやりたかったのですが、登山用のタイツが汗でくっついて脱げないし、まごまごしているうちにケータイを床に落としてしまいました。もう、最悪。

清里駅ちかくでガソリンを入れ（東京より1リットル10円以上高い！！）、セブンイレブンで行動食をゲット。　

泊りがけで山に行った場合、どうやって冷たい飲み物を確保できるか、と考えておりました。冷蔵の飲み物を水筒に入れてもぬるくなるだろうし、でっかい氷を買ってもしょうがないし、そう思いながら棚を見ていたら、カップに入った100円でカップ入りの氷が売っていました。この氷を水筒に入れ、常温のペットボトルの水で割るとキンキンに冷えた水の出来上がり。

この日に泊まる予定の麦草ヒュッテの駐車場にレンタカーを止めていたら、見知らぬお母さまが近いてきて、話しかけてきました。

「わたしたちね、下の駐車場一杯だったからここに停めてるのよ」

本来停めていいか不安なんだけど、空いてないからしょうがないわよねえ、と同意を求めるような言い方。

「あ、はあ私たち今晩ここに泊まるので（あんたは勝手に停めてるだけでしょ、うちは停める権利ありだし）ここに泊めましたけど」

「今日はどこ登るの？」と早口で矢継ぎ早に質問。　

「にゅうに登ります」と返事したけどスルー。連れの男に「あたしはあそこは登ったことあるから、今日はこっち行きましょうよ」と大声で話しかけ、さっさと行ってしまいました。　無礼で変なお母さまと触れ合ったことで、心がもやっとしました。

この日登る予定のにゅうは表記がニウとかにゅうとか、いろいろあります。稲を円錐形に積み上げる「にう」からきているとか、山の形状が「乳」に似てるから、など名前の由来の説はいくつかあるようです。

白駒池を通り、濃厚なソフトクリームを食べたり（生ビールは900円！登山が控えてなければ飲みたかった）しながら登山へ。　ジブリのような、コケだらけの森、歩きずらい。

石や木の根を踏みしめながら登っていきます。距離はそれほどないかもしれないけどとにかく歩きづらくて大変。ジブリの森から、急に視界が開け、駆け上ってみたら大パノラマ。

「よく登れた―、泣き―そうだ―」また涙ぐんでしまいます。頂上はもう少し先の危険な岩場。緊張しながら進むと、結構年配のじいさんがおば(あ)さんを被写体に写真を撮りまくっておりました。カメラ片手に崖っぷち近くまで寄るし、見ていて怖いのなんの。

頂上から少し降りた広いところでコンビニで買ったおにぎり、パン、鶏肉を広げて昼食としました。

おなかがいっぱいになり、降りようとしたその時、まるで焼きおにぎりのように、あっちの岩に転び、その反動で反対側の岩に転んでしまいました。

「きゃああーーーーー！」と妻の声

土を払い、歩くと、「ねえねえ、あのさー」

「・・・うん、はあ」

「あれ？なに、なんか怒ってるの？」

「怒ってるよ。だってさっき騒いだだろ！」

「あーーーはははー、だってあんな風にコロンコロン転んだら騒ぐでしょー、あーははー」

こちらは派手に転んで恥ずかしいやら痛いやらだけど、照れ隠しに「なんてことねえよ」と何事もなかったかのようにしたいのに、事を荒立てられてむかついたのです。

途中、妻がサングラスを落として、帰り道に探すも見つからず。「また買わなきゃ―」だそうです。

遠回りしながら宿につくと、すぐにお風呂に入るように促されました。

お風呂はフタがしてありましたが、10cm幅くらいの板を何本も並べたもの。それを一本一本はがして重ねるとお風呂のお湯が見えます。シャンプーはおいておらず、なんと持ち込みもダメ。環境負荷を考えてのことのようです。

久しぶりに石鹸で頭も体も洗い、お風呂にドボン。温泉かとおもいきや、バスクリンでした。

この宿は1階は食堂やトイレ、広間、ちいさなお土産コーナーを構えています。2階が客室、3階は大部屋があり、150名収容可能とのこと。でも、この日のゲストは我々ふくめて4人だけ。ご夫婦とバイトみたいな男女の給料でるんだろうかと心配になります。

イタリアのオープンカーで来たオヤジ（勝手に医者だということにした）、丹沢遊人と書いてあるTシャツを着た白髪のオヤジ。一人でくるなんて渋いです。

夜ごはんはトンカツで、とてもおいしくいただきました。　もちろん、ビールも。霧が多いせいか、残念ながら満天の星は拝めず。

部屋に戻り、翌日の予習を、という妻。私は眠くなり、「あのさー、集中するためにちょっと目をつぶっててもいい？」「お前寝る気だなー」との反応。

というやりとりしているうちに、知らぬ間に寝ていました。

この日の運動（1万円強で買える中華激安スマートウオッチ、xiaomi　MiWatchの記録）

距離：6.02㎞　時間：06:33:00 活動量：1906kcal 速度：0.92km/h 脈：106BPM　歩数：14469歩　積算上昇：575.5㎞ 積算下降：562.6㎞